あおぞらレディスクリニック

婦人科一般診療


月経異常

ほとんどはホルモンの分泌異常が原因ですが、大きな病気が隠れていることもあるため、気になる症状がある場合は早めに婦人科を受診することをおすすめします。

月経周期の異常

正常な月経周期は、25日以上38日以内です。例えば、前月は27日目、今月は35日目に月経が始まった、というのは正常です。しかし常に40~50日周期、あるいは20日周期などの場合は、月経異常にあたります。

頻発月経 24日以内の周期の月経
稀発月経 間隔が39日以上の月経
無月経 3ヵ月以上月経がない

月経血量の異常

過多月経 月経血量が多く、レバーの塊のような凝血が混じる
過少月経 極端に少ない月経血量

月経の持続期間の異常

正常な月経の持続期間は3日以上7日以内です。8日以上月経が続くのは、過長月経といい、月経ではなく無排卵性出血の場合が多いです。

月経痛などの諸症状

月経中やその前後に見られる腹痛や腰痛、頭痛、悪心などの症状を月経痛といいます。日常生活に支障をきたさないのであれば正常です。これらの症状が強く、日常生活に支障がきたす場合は月経困難症といいます。

月経移動

月経移動とは、低用量ピルを使用して月経のタイミングを調節することです。学校や仕事、イベントなどの事情で月経をずらしたい場合には、遠慮なくご相談ください。使用方法やリスクについて丁寧に説明した上で処方しますので、不明点や不安なことがあれば、お気軽にお尋ねください。

月経を早めたい場合

早めたい月経の、前月の月経5日目までにピルの服用を始めます。月経を始めたい日の2日前に服用をやめると本来の周期より早い時期でも月経を開始できます。

月経を遅らせたい場合

月経の開始日を予測し、その5日前からピルの服用を始めます。月経が始まった後に服用しても月経は止まらないため、早めの服用開始が重要です。ピルの服用を止めて2日程度で月経が始まります。

不正出血

不正出血とは、月経以外の女性器からの出血です。出血量は、おりものにうっすらと血が混じる程度~月経と同程度まで原因によって異なります。ホルモン異常や子宮・膣に原因がある場合があります。子宮ガンや子宮筋腫などの疾患が原因の場合もあるので、放置せず早めに受診してください。

おりもの異常

おりものは、膣・子宮などの分泌物です。正常なおりものは、透明・乳白色で、臭いはあまりありません。血が混じる、臭い、茶色い、量が多いなど、異常がある場合は、病気が原因の可能性もあるため、早めに受診しましょう。

性感染症

性感染症は、性行為によって感染する疾患の総称です。以下のような場合は、婦人科で検査を受けましょう。症状が無い場合もあるため、心配な方は検診やブライダルチェックも可能です。

  • おりもの異常や外陰部のかゆみ・痛み、下腹部の痛みなどの症状がある方
  • パートナーが特定の性感染症に感染した方

婦人科良性腫瘍

子宮筋腫と子宮内膜症が代表的な疾患です。20歳前後から閉経時期までの女性に多く、月経困難・過多月経・貧血などが主な症状です。無症状の場合もあります。治療は患者様の状況にあわせて行います。腫瘍の大きさ、発生場所、自覚症状の有無、年齢、妊娠希望の有無などから治療法を考えます。

更年期障害


更年期とは、閉経の前後10年程度の期間(45歳~55歳程度)です。卵巣の働きが衰えて、女性ホルモンの分泌量が減るため、体調の変化が起こります。

更年期障害の症状

  • ホット・フラッシュ:上半身が暑くなり、発汗します。
  • 手足の冷え
  • 耳鳴り
  • 動悸、息切れ、疲労感、血圧の変動
  • 頭痛
  • イライラ感、気分の落ち込み
  • 関節痛
  • 皮膚や粘膜の乾燥

一般不妊治療


不妊症とは、妊娠を望んでから、1年間経っても妊娠しない状態のことです。「不妊症」という病気ではなく、女性側、男性側双方のさまざまな要因が重なり、妊娠しにくい状態と考えます。検査で問題を探り、段階を追って治療を進めていきます。

一般不妊治療の手順

  • 外来での問診・内診
  • 基礎体温の測定
  • 精液検査(アルテミス ウイメンズ ホスピタルで行います。)
  • タイミング指導
  • 排卵誘発法

治療を進めても、妊娠が望めない場合は、高度不妊治療(体外受精・顕微授精)に進みます。その場合には、関連医療機関のウイメンズ・クリニック大泉学園をご紹介します。

アフターピル(緊急避妊)・避妊相談


当クリニックでは、低用量ピル(OC)や避妊リング(IUD)で行う避妊をお勧めしています。

低用量ピル 低用量ピルは、正しく服用すれば100%に近い避妊効果が得られます。中容量ピルと違い、安全性に関して確立されてはいるものの、高血圧、喫煙、肥満、高年齢者などには血栓症のリスクがあり、あまりお勧めできません。初めて低用量ピルを使用する方には、十分な問診と婦人科チェックを行って処方します。継続で使用する方には、年に1度のピル検診を勧め、より安全に内服してもらうために注意を払っています。
避妊リング(ミレーナ) 避妊リングは、出産経験(経腟分娩)がある方、2-3年以上の長期の避妊を考えている方、低用量ピルを内服したいが血栓症のリスクがある方などにお勧めです。最近では、過多月経や月経困難で悩んでいる方に避妊リングからホルモン剤が放出され、避妊+月経異常の治療も兼ねた子宮内避妊システム(IUS)も使用されるようになりました。当クリニックでは患者様の状態に応じて、予算(費用)も考慮して適切な避妊方法をアドバイスします。遠慮なくご相談ください。
アフターピル(緊急避妊) 望まない妊娠を避けるためにアフターピルを処方しています。性交後72時間以内(3日以内)に服用することで、高い確率で避妊できると言われています。服用が早いほど避妊率が高まりますので、できるだけ早く来院してください。当クリニックでは、アルテミスで使用しているレボノルゲストレルとプラノバールの2種類の薬剤を用意しています。患者様に十分に説明をした上で、処方を決定しますので、不明点などあれば遠慮なく医師にお尋ねください。

レボノルゲストレル:8,800
プラノバール   :4,400
※ 単位は円 / 税込

人工妊娠中絶

中絶のご相談について

100%の避妊方法は存在しないため、やむを得ず人工妊娠中絶を選択することは誰にでもあり得ることです。当クリニックは、妊娠11週6日以内の方を対象に中絶手術を行います。ひとりきりで悩まず、できるだけ早い段階でご相談ください。

対象

妊娠11週6日以内の早期中絶

妊娠週数の確認方法 最終月経の開始日を満0日として週数を計算してください。

満0~6日:満0週

満7~13日:満1週

適応条件

母体保護法第14条で定められた条件

母体保護法第14条 第十四条 都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という。)は、次の各号の一に該当する者に対して、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。

一 妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの

二 暴行若しくは脅迫によつて又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの

2 前項の同意は、配偶者が知れないとき若しくはその意思を表示することができないとき又は妊娠後に配偶者がなくなつたときには本人の同意だけで足りる。

中絶手術のリスク

中絶手術は、安易に行うと母胎に悪影響を残す可能性があります。当クリニックでは、安全性を高めるために以下の手順で手術を行います。

  • 検査・診断
  • 手術日の決定
  • 手術当日

手術の流れ

  • STEP.01予約

    WEB予約、または電話で診療の予約をしてください。
    STEP.01予約
    WEB予約、または電話で診療の予約をしてください。
  • STEP.02検査

    術前検査で正常な妊娠であることを確認します。
    STEP.02検査
    術前検査で正常な妊娠であることを確認します。
  • STEP.03手術日決定

    母胎への負担が少ない、妊娠6~8週に手術を受けることをお勧めしています。
    STEP.03手術日決定
    母胎への負担が少ない、妊娠6~8週に手術を受けることをお勧めしています。
  • STEP.04手術当日

    手術当日は、朝食を取らずに来院してください。手術の所要時間は15分程度です。手術では点滴による無痛全身静脈麻酔を行います。手術後は、麻酔から覚めるまで2時間程度、回復室で休養し、経過を観察します。診察を行い、異常が認められなければ、ご帰宅できます。
    手術当日の持ち物
    1. 人工妊娠中絶同意書
    2. 手術費用
    3. 生理用ナプキン・ショーツ
    STEP.04手術当日
    手術当日は、朝食を取らずに来院してください。手術の所要時間は15分程度です。手術では点滴による無痛全身静脈麻酔を行います。手術後は、麻酔から覚めるまで2時間程度、回復室で休養し、経過を観察します。診察を行い、異常が認められなければ、ご帰宅できます。

    手術当日の持ち物

    1. 人工妊娠中絶同意書
    2. 手術費用
    3. 生理用ナプキン・ショーツ
  • STEP.05帰宅後

    自宅で安静に過ごしてください。翌日からは通常の生活に戻れますが、以下の点に気をつけてください。

    手術後1週間まで

    1. 激しい運動は避ける
    2. 入浴はシャワー程度とする
    3. 夜更かしを避ける
    手術後2週間まで

    1. 性交や身体に負担がかかることを避ける
    STEP.05帰宅後

    自宅で安静に過ごしてください。翌日からは通常の生活に戻れますが、以下の点に気をつけてください。

    手術後1週間まで

    1. 激しい運動は避ける
    2. 入浴はシャワー程度とする
    3. 夜更かしを避ける

    手術後2週間まで

    1. 性交や身体に負担がかかることを避ける
  • STEP.061週間後

    手術日から1週間後、経過を確認するためご来院ください。
    STEP.061週間後
    手術日から1週間後、経過を確認するためご来院ください。

手術の費用

手術前費用

初診料/検査費用 18,650
再診料/検査費用 16,650

※ 単位は円 / 税込

手術費用

~07週6日まで 118,800
~09週6日まで 129,800
~11週6日まで 151,800

※ 単位は円 / 税込

検診・検査


ブライダルチェック

ブライダルチェックは、妊娠や出産の妨げになる婦人科的な問題がないかを確認するための検診です。以下のような方におすすめです。

  • 結婚を控えている方
  • 遠くない将来に結婚を予定している方

検査内容

  • 婦人科専門医の診察
  • 血液検査:血液一般、血液型、生化学スクリーニング、梅毒血清反応、B型肝炎、C型肝炎、風疹抗体、HIV、甲状腺(FT4、TSH)
  • 子宮・卵巣エコー検査
  • クラミジア検査
  • 子宮頸がん検診

子宮がん検診

※ 生理中は検査ができません。

※ 検診以外に診察希望がある方は、受付にお申し出ください。